突然ですが、お子さまが中学受験合格を目指して勉強される際、目標にしていることはありますか?
もちろんどのご家庭でも第一志望校に合格して入学することを最大の目標にしていると思いますが、「もし合格したら○○がしたい!」や「もし合格したら○○が欲しい!」などご褒美を催促されたりしていないでしょうか?
我が家の場合、もし無事に中学受験を合格で終えることができたなら、ゲーミングPCが欲しいと言われていました。
諸事情があり、我が家にあったゲーム機は全て処分してしまい、受験前は一切ゲームのできない状況にしていたので、我慢の限界だったようです。
中学受験はゴールではなく、そこからが本当の勉強のスタートであること、部活や定期テスト対策などででゲームの時間は十分に取れないことなどを十分に説明した上で、「合格したら買ってあげる」ことを約束しました。
もちろんすぐにOKを出したわけではなく何度も夫婦で話し合いをし、慎重に結論を出しました。
ゲームングPC購入を決断した理由
通塾を選ばなかった我が家では、受験勉強をするためのパソコンは最重要ツールであり、教材をネット上から検索したり、スカイプでまなぶてらすの先生から授業を受けたり、オンラインの自習室に参加したり、、、とにかくパソコンがなければ息子の合格はあり得ませんでした。
ゲームだけでなく、毎日の学習でパソコンが必要であることは息子が誰よりも感じていたことだと思います。
夫婦で話し合いをした結果、下記のメリットを踏まえてPC購入を決断しました。
メリット1 パソコン操作を身につける
1番大きなメリットは基本的なパソコン操作を身に付けられることです。
小学校でもプログラミング授業が必修科目となり、パソコン操作やタイピング力をいち早く身につける必要があります。
我が家では夏休みの自由研究もパソコンを使用して写真を取り込んだり、プリントアウトしたり、わからないものをインターネットで検索したり、また検索したものを記載する際に出典を明記する決まりを教えたりもしました。
この体験から次男もプログラミングに興味を持ち始め、まなぶてらすでプログラミングを受講中です。
メリット2 リスク管理を身につける
有益な情報も、またリスクのある情報もすぐに手に入ってしまう危険性はありますが、早いうちからリスク管理を身につけることも必要なのではないかと話し合いました。
ゲームをダウンロードする際や、購入する必要のある画面など、安易にクリックしない様に十分な監視を行いながら、注意深く画面を読み進めるように指導しています。
オンラインゲームでは、ネット上で知らない人と交流できてしまいますが、何か困ったことがあればすぐに知らせるようにも話しています。
また普段からゲームの進行状況などを聞き、家族間でもコミュニケーションも絶やさない様にしています。
ゲームの進行状況や、オンライン上での出来事を楽しく話してくれるので、以前よりも親子間のコミュニケーションが増えてきました。
メリット3 コロナ禍で浸透したオンライン授業に使用できる
そして受験終了後すぐにやってきたコロナ禍で急速に浸透したオンライン授業で便利に使用することができました。
受験勉強をしていたときは、私のノートパソコンを貸し出していたので、息子が勉強すると私が使えない、、という状況に大変ストレスを感じていました。
長男だけでなく、次男の学習にも私のパソコンを使用するので、このコロナ禍を機会に長男専用パソコンを導入する後押しとなりました。
ゲーミングPC使用する際の最低限なルールが必要
ゲーミングPCのメリットについていくつか挙げましたが、もちろんデメリットもあります。
デメリット1 勉強との両立が困難
どのご家庭でも頭を悩ませているのがこの問題だと思います。
もうどれほどの中毒性物質を放出しているのか、切り上げるのが難しいのですが、我が家でも以下のルールに従うように指導しています。
- 17時から夕食までは必ず宿題・課題をする時間にする。(部活時は除く)
- 宿題・課題は終えたら保護者チェックが必要。(早くゲームをやりたくて、適当に終わらせた過去あり。)
- 21時には電源オフにする。
- 21時から1時間程度は学習時間にする。
- 定期テストで平均点以下の場合、次の定期テストまでパソコン使用不可。
これだけ守ることができれば、あとは何も言わないように心がけています。
デメリット2 運動不足になる
ゲームに熱中するあまり、部屋にこもりがちになります。
しかし、このコロナ禍で外出しないでも家でできるトレーニングの動画や、軽い近所の散歩など、体の効率的な動かし方の情報が簡単に手に入るようになったので、こちらも難なくクリアできる問題だと思います。
パソコンを子どもから排除することは不可能、共存の方法を考えるべき
息子の将来の夢は「プロゲーマー」になることだそうです。
はじめに聞いた時には「プロゲーマー??そんな事言ってないで勉強しなさい。」と言ったか言っていないかは覚えていませんが、そういう気持ちになったことは確かに覚えています。
しかしよく考えてみると、将来の夢が「プロ野球選手」や「プロサッカー選手」と同様、「プロゲーマー」であっても問題はありません。
すでに世界的には「eスポーツ」としてプロゲーマーという職業が確立しており、私たち親世代が考えている「ゲーム=悪」という固定概念を捨てなければいけない時代に突入しているのだと思います。
実際に息子たちはゲームから建築物の構造を学んだり、建物の容積を計算できるようにもなり、地学や生物分野、国の防衛の仕方、挙げたらキリがないほど様々なことを学習しています。
またゲームを上達させ、大会で上位入賞を目指している息子は日々研究を続けています。(もっぱらプロゲーマーのYoutubeを時間の許す限り見ているだけのようですが。)おかげでパソコンのスペックなどの知識量もはるかに私を上回っています。
こういった子どもたちが、将来のコンピューター社会を支えていってくれるのだと信じ、応援してあげなければいけないのではないかと私は思っています。
息子は今、ゲームにすっかり熱中しています。
もちろん私たちとの約束もしっかり守り、大事なゲーミングPCを守るために勉強も彼のペースでがんばり始めています。
次はさらに上達するためにゲーム講師から指導を受けてみたいとのことなので、こちらを検討しています。
体験してみた感想はまた次の機会にレポートしてみたいと思います。
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